白道を走る

~遠くに行きたい~

2023-04-02 屋敷山ミツマタ群生地へ!

04-02(SUN)

今回の自転車旅のメインとなるミツマタ群生地へのライドをする。

 

 

 

1.わたらせ渓谷線にて神戸駅

神戸と書いて「ごうど」と読む駅まで行く。

桐生に宿泊して「わたらせ渓谷線」に乗車。

 

車両には、なんか物騒な動物の絵が描かれていた。遭いたくないわ。

 

渓谷沿いの割と寒い地域を走るためか、桜や桃が見ごろだった。運転手さんが、途中、アナウンスで説明してくれる。神戸(ごうど)駅には撮り鉄がたくさんいて、ホームを跨ぐ橋の上や、ホームの端には人がたくさん居た。

 

神戸駅にはレストランがある。なかなか趣があるが、今回は朝食済みなのでパスした。

 

撮り鉄が占拠する隙間から撮影。

 

わたらせ渓谷線の駅はこれまた渋い。駅の看板なんて最高だ。「GODO」。大切にしてほしい。

 

さて、先を急ぐ。

 

線路をまたぐように道が走っているのだけど、撮り鉄が置いたステップがあった。安全に、そして迷惑かけずに撮影を楽しんでほしい。

 

すこし行くと椿が美しかった。自転車のカラーに合う感じがしたので撮影してみた。

 

2.林道柱戸線、三境線を登り、屋敷山ミツマタ群生地へ

さらに進んで、童謡ふるさと館の辺りに桜が咲いていた。大きな枝垂れもあって、美しい。散歩していたおばあちゃん二人組と「きれいですねーー」などと話す。春は良いものだ。

 

今回、林道柱戸線を使う。起点にて。

 

最近、苔テラリウムを始めたのだが、天然のタマゴケを見つけた。美しい。

 

林道柱戸線は林道三境線に合流して三境峠、三境隧道をピークとする。正直、何度も足をついた。というか、押し歩きした。ブロンプトンでのパスハントは初めてだが、思ったよりも坂がきつく感じた。フロント44Tに換装しているが、最弱ギヤでもきつかった。ロードならなんとかへばりつくこともできたのだけど、小径車は登りに弱いのか?

 

もう少し検証が必要。トレーニングもしてないし、コロナ禍の運動不足で体重も増えたし、ロードに乗っていた頃と単純比較するのは早計だと思っている。

 

で、今回の旅の目的地である、ミツマタ群生地に到着。お昼前だった。

 

ミツマタがまとまって咲いているところを見たことが無かった。自転車を置いて下りていくと何とも言えない花の香りが辺り一面に漂っている。ここは天国か?

 

ただただ美しい、圧巻である。

 

マイメリブルーのニッケルチタニウムイエロー(109)っぽいなあって思った。

 

記念撮影したい人向けにカメラ台、スマホ台がある。

 

 

正直なところ、ピークは先週くらいだったかな?って感じ。今年は暖かいので、開花スピードが速いように感じる。

 

ということで、名残惜しいが、去らねばならぬ。ミツマタはお札の原料と聞く。お金たまるといいな。

 

ということで、憧れのミツマタ群生地でした。

 

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3.あとは下るだけ

御嶽神社近くに苔生した石仏がたくさんあった。ここは歴史ある地なのだ。

 

 

石鴨の道祖神。あまり目立たないが、非常に珍しい造形。

 

いにしへの旅人はこの道祖神を見て何を思ったか。万葉集の時代でも家に残してきた妻を想う歌が多数残されている。きっとそんな感じなのかな。

誰かが置いた水晶が木の葉に埋もれていたので立てておいた。

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割烹旅館 清風園 近くだと思う。桜がきれいだった。

 

廃屋?の前の桜も綺麗だった。

 

梅田湖を渡り、桐生田沼線で栃木方面へ向かう。

 

苦労しながら(脚が売り切れた・・・)栃木県佐野市に入る。(13:30頃)

 

Googleマップには載っていない旧跡もあったが、なかなか地味。

 

4.佐野といえばラーメン

行動食はコンビニで買った巻き寿司とウィダーだけだったので、相当お腹が空いた。道すがら、この時間でも開いているラーメン屋さんを探して飛び込む。つもりだったが、なんかすごい店だったらしく、10分くらい待たされた。(15:00頃)

 

ギョーザが大振りで美味かった!

 

ラーメンはふわふわの麺。伸びやすいと思われる。ギョーザを後回しにして麺を先に食べた。美味い。

 

おぐら屋」さんでした。駐車場にはバス用の駐車場もあった。バス観光でここを訪れるってことなのかしら?こんなでかいラーメン屋さんは人生初だった。

 

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5.佐野観光

田中正造旧宅、誕生地墓所を訪れた。足尾鉱毒の害を天皇に直訴した話は有名。義人と評されていた。

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  • (2)人丸神社

万葉集における歌聖、柿本人麻呂を祀る人丸神社を訪れた。

なぜに佐野で柿本人麻呂が祀られるのか?

 

・下野の安蘇野の原の朝明けにもやかけわたるつづら草かな

(しもつけのあそ野の原の朝あけにもやかけわたるつづら草かな)

 

という歌を詠んだらしい。

 

神社横にある碑によると、下記の通りらしい。柿本人麻呂がこの地を遠遊されたのか?

 

当社ノ由緒ニ元慶元年三月ノ創建歌聖柿本人麿古キ代下野国ニ遠遊ノ砌(みぎり)今ノ風景ヲ称賛一首ノ歌ヲ詠ル
しもつけのあそ野の原の朝あけに/もやけけつたるつづら草かな
当時里人ハ明石ノ柿本神社ノ御分霊ヲ奉体人丸神社・・・

 

万葉百科(https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/)で「下野(しもつけ)」で検索すると、

・下野安蘇の川原よ石踏まず空ゆと来ぬよ汝が心告れ

https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/detail?cls=db_manyo&pkey=3425)

はあるが、由緒に記載の歌は検索結果に載らない。もっとも、人麻呂の歌は万葉集のみにあらずと言われているので、万葉集選者に採用されなかったというだけのことかもしれない。まあ、でも、島根の柿本神社、戸田柿本神社も訪れたことがあるが、万葉集131の「靡けこの山」の歌を残してくれただけで、人麻呂は歌聖と呼ばれるにふさわしい。

 

今年は50年に一度の式年祭らしい。

 

 

周囲には公園があり、子供たちが遊ぶ声が聞こえる。

 

枝垂れ桜も美しい神社だった。

 

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6.再ラーメン

 

佐野ラーメンが美味しかったので、夕飯として再度ラーメンを食べる。道すがら見つけたお店。

 

んまい! こういうラーメンが好き。佐野ラーメンレベル高し。

 

後から来た女性が、「卵丼」なるものを注文していた。今度来た時はそれも食べてみたい。

 

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こんな感じで旅は終わった。JR佐野駅まで走り、輪行で帰宅。