白道を走る

~遠くに行きたい~

2023-05-04 埋没林を見に行くライド

4月下旬から5月上旬にかけて山形県飯豊町にある白川湖で埋没林が見られる。昔、偶然に通りかかって見かけて、「コレなんだ?」っていう驚きと美しさに心を奪われた。

 

そんなこともあって、時間がある年には見に行くようにしている。

 

 

1.スタートはJR米沢駅

つい先日まで「上杉まつり」があったようで、宿などは全然取れなかった。

 

国道121方面へ走っているとカメラ屋さんがあった。「コダカラーVR100-1000」ってどんなフィルムだったか、まったく覚えていない。カメラ屋で働いていた母に聞けば答えが聞けそうなもんだが、その母ももういない。

 

国道121から川西方面へ行くとひらけて飯豊山が見えるようになる。

 

若いころ飯豊山には登山したことがある。山小屋で一泊させてもらったが、あの時同道した高校生たちは今頃いい大人になっているだろう。頂上は薄霧がたち天国かと思われるほど美しい景色だったことを覚えている。

 

2.お昼はお蕎麦

お昼頃になったのでお蕎麦をいただく。「手打そば荘輔」さん。

 

板そばを頂いた。割と蕎麦の実の中心を使っていて白っぽく透明感があり、プリっとした蕎麦。太さは中切りくらい。適量でとても美味しいお蕎麦でございました。

 

 

3.峠越えをして白川湖へ

小径車でのクライムはあまり慣れていない。6段しかギヤが無いので最弱ギヤでもちょっときつい感じがして、写真を撮りながら休み休み行った。また、車の往来も割と激しく道を譲りながらのライドとなった。山桜がまだ咲いていた。

 

なんかこの標識見たことある気がする。いつかのブルベでここ走ったか?まあ、とにかく菅沼峠までは来れた。

 

日陰には雪が残る。

 

「経塚の桜」って書かれていた。まさに散り際で、はらりはらりと風に吹かれて花びらが飛んでいた。春はどうしてこんなにも悲しく美しいのか。

 

白川湖の周辺にはカタクリの群生が至る所で見られる。昨年と比べてずいぶん木が伐採されていたように見えた。植生が変わってしまわないか深い懸念を覚える。

 

そんなこんなで白川湖に到着。赤い橋から遠景。

 

色がイマイチぱっとしないのは、フィルムシミュレーションの変更を忘れていたのと粒状化加工(グレイン)設定、フィルターがホワイトミストを使っていたから。また使用しているレンズ(シグマの18-50mmF2.8)も、さっぱりとした描写(線が細い、乾いた色味)をするレンズなため。

 

肉眼ではもっと木々の生命感に圧倒されるような春の輝きが感じられる景色だった。

 

一瞬だけ写ルンですレンズに換装して撮影してみた。周辺の描写は甘いが中心はまあまあ。色味も異なってくる。

 

4.埋没林

昔は公園部分も水没するくらい水があったこともあったが、ここのところはこんな感じで木々が見える状態は保たれている。

 

公園に下りて、行動食(おにぎり、水分)を摂りながら水没林を眺める。釣りをしているおじちゃんがいた。

 

白川荘の方へ移動する。水の色が美しい。

 

飯豊山も綺麗に見え天気もよろし。いいライドになった。

 

白川荘側の公園はひどい渋滞だった。公園内はキャンプができるので、昨今のキャンプブームもあってか家族連れのテントが所狭しと建ててある。きっと渋滞で並んでいた人はキャンプはできなかったのではなかろうか?明らかにキャパを超えている人が集まっている。

 

昔はだれーーーもいなくて、公園も水に埋まっていて、静かな環境で何にもせずにぼーーーっと埋没林を眺めることができた。今では木の数よりも人の数の方が多い感じがして忙しない。好きだった場所がどんどん俗化していく。仕方ないことだが遁世したいならどこかの誰かさんみたいに自転車かついで廃道や古道を走るしかないか・・・

 

温泉があり入ることもできるが、今回は人の多さに嫌気がさしてパスした。白川荘の前の道を南西に行くと喜多方方面へ抜けることができるが、今日は工事中か何かだったようだ。

 

帰路につく。長細い白川湖を横目に走る。概ね下り基調だが時々上りもあり。短いトンネルもあり。縦溝もあり、タイヤを取られるとバランスを崩すので注意が必要な部分もあり。

 

国道113にぶつかるところ。ここ信号が無くてクルマが滞留する。国道113は道幅が狭いところもあるので車道は走らず歩道を走らせてもらった。

 

フラワー長井線が走っていた。いつか乗らねば。車両に何かペイントされているようだ。どこのローカル線も経営が苦しいというか利用者が少ない→減便→利便性ダウンの悪循環を辿り、公的資金の投入なしで立ち行かなくなる路線が多い。人口減少社会でこういったインフラはどうなっていくのだろうか。

 

フラワー長井線も山形か寒河江あたりに繋がればもっと便利になるんだけど・・・。

 

※別の旅行の際に乗り鉄さんと話をさせてもらったが、乗り鉄が集まるようになったら末期だとのこと。

 

ネコに嫌われる。

 

5.赤湯温泉で汗を流す

「えぼしの湯」にて汗を流す。120円。湯温は44℃。常連のおじちゃんたちはぬるいって言ってた。成分表を見ると、源泉温度52.0℃、単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)、pH8.2。かけ流し(非循環)、シャワーも源泉使用。泉温が高いため加水あり。ということなので、湯守の腕次第で湯船の温度はいくらでも調整できる。

 

 

※町内にあった「あずま湯」「とわの湯」は閉業してしまった。風情があってよかったのだけどなぁ。

 

6.食事

えぼしの湯近くの来々軒さんで夕食を頂く。

 

赤湯と言えば「龍上海」が有名だが混みすぎる。そして年寄りには少しキツイ味に感じる。その点、来々軒さんの醬油ラーメンは比して明らかにやさしい味がする。地元のおじちゃん、おばちゃん、若い人もいて、愛されている感があるラーメン屋だった。実に美味しかった。

 

 

ということで、埋没林ライドでした。

 

ブロンプトンで70Kmオーバーは初。100Kmも見えてきた!